MS1220 「奇跡物語」55 正義を実現できない苦しみ

「奇跡物語」
・至高神主エル・カンターレの直説金口の法が説かれる奇跡の時代。人類に襲いかかるハルマゲドンの危機。そこに隠された地球の未来計画。
そのなかで貯金残高200万円、年金暮らしの老人が、「絶対幸福」と「1億円の財産づくり」を目指す、実話に基づいた現在進行形の小説です。
(月曜日から土曜日までの毎日17:07に公開予定です。)

・詳しくは、⇒GMS01「『奇跡物語』の御案内」をご覧ください。

(以下本編 第2章 3 「絶対幸福の世界」へ)

[正義を実現できない苦しみ]2020年1月15日(水)

<トルストイは自分と同じような霊的な体験をしていた>と考えたさとるは興奮をした。
(もちろん主観的、個人的な感想である。)

・「人間の自由を神のおきてにしたがわせる」というピエールが受けた啓示は、さとるがエル・カンターレ祭で体験した「一即多」の体験と同じものであったと思われる。
・そして、エル・カンターレ祭の翌日から、さとるは毎日インスピレーションをもらえるようになったのである。

・<これは、天上界のご指導である>と、さとるは確信した。
・毎朝、インスピレーションを受けると、それをメモし、経典を読み、やるべきことを考え、それを書きとめた。「天才教育のソフト」をつくった。「発展のモデル」をつくった。それを記事にして「智慧のマーケット」に公開した。
・縁のありそうな人に連絡をはじめ、人とのつながりを考え、ユートピアのモデルづくりを考えた。そして、毎日のインスピレーションの内容をメールでみんなに伝えた。

・しかし、みんなにインスピレーションの内容を伝え始めると、それが、とんでもなく難しい作業であることがわかった。
・「一即多」の思想とか、弁証法的発展というのは、世の中で一番難しいとされているプラトンやヘーゲル哲学の中心となる概念である。頭で理解できるはずもないし、ましてや「魂でそれを感じる」ということは不可能に近いことであろう。
・<やはり、自分が受けているインスピレーションは妄想なのか>という疑念もわいてくる。

・しかし、そうした苦しみはさとるだけが味わっているものではない。幸福の科学では日常茶飯事時のできごとであろう。「戦争と平和」でも、ピエールが真理を広めるのに苦労している姿が描かれている。

(10月8日)

「奇跡物語」目次(現在公開中の記事)

⇒MS0000「プロローグ - 真実の世界、幻の現実」

・第1章 奇跡のはじまり
1 復活
2 さとるの苦悩
3 発展の構図
4 火と水の試練

・第2章 光の世界
1 光る人生
2 使命の実現へ
3 絶対幸福の世界

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参考資料について

・「奇跡物語」の理解を深めるための参考資料です。

⇒MSR001「トルストイの『戦争と平和』の主人公ピエールの体験と私の体験」

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