🙂 すべてのことは逆発想ができる
・これは、シリーズTの記事です。
・シリーズTでは、毎年の戦略経典である「法シリーズ」を復習しています。
忍耐の時代に大切な二つの逆な真理
・前回から、2014年の法シリーズは、『忍耐の法』です。
・前回「『忍耐の法』では、『現実に直面する勇気』と、『逆発想』というまったく逆な二つの真理が大切だ」というお話をしました。
・今回は、「逆発想」について詳しくお話をします。
すべてのことは逆発想ができる
・私は、よく、「すべてのことは逆発想ができる」という話をします。
・そうすると、「たとえば、どういうことですか」という質問を返されることが多いです。
・おそらく、「具体的にどのように使えるか」という意図をもった質問だと思います。
・しかし、一つひとつの具体論自体はあまり皆様の役に立たないと思います。
・むしろ、具体論を考えるよりも、本質論を考えた方が役に立つと思います。
（この考え方も「逆発想」の一つです。）
・そこで、今回は、まず、本質論の話をします。
逆発想ができる理論的根拠
・まず、「なぜ、どんなことにも逆発想ができるのか」という疑問にお答えします。
・人間は、ものごとを相対的にしか理解することができません。
（たとえば、「光」を認識するには、「闇」の存在が必要です。）
(青色を認識するには、まわりに他の色の存在が必要です。）
・したがって、人間がものごとを認識するときは、絶対に逆のもの（対立するもの）が存在するのです。
（以下の話は抽象的な話が苦手な方は、飛ばして読んでください。）
・話が難しくなって恐縮ですが、人間はものそのも認識することはできないのです。
・ものごとを認識するときは、必ず概念を使って認識しているのです。
（たとえば、目の前にあるそのものを認識できないので、犬とかテレビとかという認識の仕方をします。）
（犬とかテレビは概念であって、ものそのものではありません。）
・概念には、必ず対立するものが存在します。
（たとえば、犬を「生き物」と考えれば、「無生物」が存在します。代表的ペットと考えれば「犬と猫」という対立構造や、「ペットと野生動物」という対立構造が存在します。目の前の犬を「シロ」と認識するときには、犬のなかの「シロ」という認識をしています。）
逆発想の法的根拠
・逆発想が大切なのは、「弁証法的発展が発展の原理」だからです。
（仏教的に言えば、中道からの発展になります。）
・弁証法的発展とは、一見対立するものが統合して発展していくことです。
（中道からの発展も、両極端を避けた発展です。）
（「この世とあの世を貫く発展」も、「心と肉体の健康」も、 「利自即利他」も、みんな弁証法的発展です。）
・発展の教えとして、実践的に大切なのは、「常勝思考」や「光明転回」です。
・どちらも逆発想です。
・「創造の法」の実践でも、逆発想は大切です。
🙂 逆発想の実際
・逆発想の方法としては、真理を学んでいる方には、「中道からの発展」を考えた方が考えやすいかもしれません。
・両極端を考えるということです。
・具体例を下に示します。
・進歩と調和、
・個人と全体、
・物質世界と精神世界、
・自由と秩序、
・愛と知、
・反省と発展、
・慎重と勇気
・言いだしたらきりがありません。
・何かに行きづまったときは、逆発想をすれば道が開けます。
・ただし、逆発想をするには、ものごとを白紙で見る能力が必要です。
（「正見」です。）
・つまり、「逆発想ができる」ということ自体が、方法論ではなく、悟りの本質に近いものなのだと思います。
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