MS1134 「奇跡物語」35 深い悔恨の涙

「奇跡物語」
・至高神主エル・カンターレの直説金口の法が説かれる奇跡の時代。人類に襲いかかるハルマゲドンの危機。そこに隠された地球の未来計画。
そのなかで貯金残高200万円、年金暮らしの老人が、「絶対幸福」と「1億円の財産づくり」を目指す、実話に基づいた現在進行形の小説です。
(月曜日から土曜日までの毎日17:07に公開予定です。)

・詳しくは、⇒GMS01「『奇跡物語』の御案内」をご覧ください。

(以下本編)

[深い悔恨の涙]

「幸福の科学の職員や信者の信仰心が弱いので主をお護りできていない」

・ヤイドロンの言葉はさとるの胸に刺さった。
・さとるは、イエス様の霊言に次いで、ヤイドロンの霊言を拝聴した。
・ヤイドロン様は世界の危機に際しての幸福の科学の問題を指摘された。そして、2000年に公開された幸福の科学の映画『太陽の法』の一場面*に言及し、宇宙人が介入せざるを得ない状態になっていることをあかした。

*映画『太陽の法』の一場面:宇宙人が「主のお手伝いをさせてください」と申し出たときに、仏陀が「地上に降りている弟子がいる」と言って、宇宙人の申し出を退けた場面。

・さとるたち、幸福の科学の熱烈な信者にとっては『太陽の法』の映画のこのシーンはすごく意味のある場面である。なぜなら、熱烈な信者たちの多くは、このシーンを見て「深い悔恨の涙」を流したからである。
・「深い悔恨の涙」とは回心の涙である。神の大いなる愛を感じて、自分のそれまでの人生を悔いて、神様のために生きると決意する瞬間である。
・さとるたちは『太陽の法』の映画を観て、回心をし、主に救世の誓いを立てたのである。
(2000年は救世運動にとってターニングポイントの年であった。)

・しかし、ヤイドロンの霊言はその誓いが果たせなかったことを指摘したのである。ヤイドロンの霊は「(幸福の科学を)宗教としては立っていない」「会社に勤めている人の態勢」と言われた。

・ヤイドロンの言葉を聴いていた質問者も涙を流していたが、さとるの目にも再び悔恨の涙が出てきた。
・「この20年の活動で救世運動をすすめることができなかった」さとるの心は折れそうになった。

・今回は、『太陽の法』の映画を観たあとのような、回心のさわやかさはなかった。むしろ空しい気持ちになった。
<おそらく、この霊言を受けて、職員も研修をしているだろう。そして、反省するだろう。しかし、それでも、弟子はわずかしか進歩しないだろう。>
・「この霊言は重い霊言であるが、これで自分も教団も急激に変わることもないだろう、起きるべきことは起きるだろう」と、さとるには残念な予想をした。しかし、そのむなしさに負けてはいけない。「来年からは創造のための破壊が起きるであろう。何度でも何度でもリバウンドすることこそ、仏弟子の底力だ」そう思って、さとるは復活の決意を新たにした。

(9月5日)

「奇跡物語」
⇒MS0000「プロローグ - 真実の世界、幻の現実」

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⇒MSR001「トルストイの『戦争と平和』の主人公ピエールの体験と私の体験」

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