A1002 白紙の目でものを見る

「思い込み」と魂の傾向性

  • 自分の「ほんとうの幸福」を考えるためには、
    「自分自身と世の中を、白紙の目で見る必要があります」。
  • しかし、人間には、「思い込み」があって、「勘違い」をしていることがたくさんあります。
  • この「思い込み」をはずさないと、「物事を白紙で見る」ことはできません。
  • そこで、この「思い込み」をチェックすることから始めます
  • チェックを始める前に知っていただきたいことがあります。
    それは、次の三つです。
① 人間は、自分が思っているよりも、恐ろしく頭が悪い生き物である
  • 要するに「智慧がない」ということです。
  • ふつうの人は、(きっと)一時間前に聞いた話の内容や、一時間前に読んだ本の内容をほとんど覚えていません。
  • だけど、本人は覚えているつもりです。いざ、人に伝えようとして、はじめて、よく覚えていないことに気がつきます。
② 人間は、ものごとを自分の都合のよいように解釈をする習慣がある
  • 要するに、「自己中心的である」ということです。
  • ふつうの人は「智慧がない」ので、人のことや、世の中のことを理解できていません。
  • 理解できていないけれど、世の中は、理解できている前提で(ふりをして)動いています。
  • そこで、ほとんどの人は、世の中のことや、相手のことを自分勝手に理解しています。
③ 人間は、自分が思っているほど努力をしていない
  • 要するに、「怠け者である」ということです。
  • まわりの人を見てみると、ほとんどの人はお金を稼ぐ仕事をしています。
  • だから、それができるのが当たり前に見えてしまいます。
  • しかし、実際は、お金を稼ぐ仕事をするのは大変なことです。
  • だから、ほとんどの人は、自分に払われる報酬が少なすぎると思ってしまいます。
  • 実際は、ほとんどすべての人は、自分が与えている量より、与えられている量の方が圧倒的に多いのです。
  • つまり、ほとんどの人間は、頭が悪く、自己中で、怠け者です。
  • そして、うすうす、自分でそのことを知っています。
  • だから、「ほんとうの自分の姿を人に知られたくない」と思っています。
  • 自分のほんとうの姿を「見ないふりをしたくなります」「ウソをつきます」。
  • 何を言いたいかというと、自己診断をするときに、相当覚悟を決めないと、「自分にウソをつくことがある」ということです。
  • そこで、このあとに出てくるチェックテストも、最終的には、一人でじっくりやることをお勧めします。

・たとえば、「成功論」を読んでわかったような気になっても、
「無謀タイプの人間」は、反省をしないですむような「ものの見方」をします。
「努力逆転タイプの人間」は、自分の責任にならないような「ものの見方」をします。
「のんびりタイプの人間」は、努力をしなくてすむような「ものの見方」をします。
「逃避タイプの人間」は、チャレンジしないような「環境を見つけ、言い訳」をします。

・そして、実践できなかった時は、
「無謀タイプ」「のんびりタイプ」の人間は環境のせいにします。
「努力逆転タイプ」「逃避タイプ」の人間は不平不満を言いつつ、自分を責めます。

・さらに、「自虐ネタのあるある話」を聞いて安心します。

・これで
ジ・エンドです。

・だから
いつまでたっても、なかなか、変わることができないのです。

 

・そこで、本シリーズでは、
1 各シリーズの学習を振り返りながら、
2 自分が真理を「理解できているか」、「実践できているか」、
3 実践できないとするならば、「何が問題なのか」

 をチェックしてし、
4 真理を「実践するためにどうするか」
 を考えていきます。

 

・大切なことは
1 勇気をもって、「自分の足りないところ」を見ることです。
そして、
2 「どうすればよいか」を学び、考えることです。
最後に、
3 学んで、自分でよいと思った「真理の実践」をし、「反省」を習慣化することです。

魂の傾向性を変えるには、時間がかかります。
・あることがらに関してはクリアーできても、別のことがらではダメな場合もあります。

・たとえば、
「人の評価をあまり気にしないようにする」ことができるようになったとしても、「いつでも、すべての人の評価が気にならない」となるのは非常に困難です。

・したがって、「魂の傾向性」の修正には、
大志を忘れずに、地道に精進することが大切です。