病気の原因の三つの側面
- 病気の原因は、心の側面、肉体的な側面、霊的な側面(仏教で言うカルマ)の三つの側面から考えることができます。
心の側面から見た病気の原因
- 病気の原因を、心の側面から見たときに大きく二つの面があります。
① 慢心
- 一つは、無理のしすぎです。
- 言葉を変えれば、自分の肉体に対する慢心です。
- 楽観的タイプの病気の原因です。
② マイナス思考
- もう一つは、マイナス思考です。
- 悲観的タイプの病気の原因です。
- シリーズ4でお話をしていますが、「心には力」があります。
- 人間が心の中で念ったことは実現してしまいます。
- いつも、病気のことを考えていると、病気をひきつけてしまうのです。
肉体の側面から見た病気の原因
- 栄養状態のよい、現代日本社会において、病気の原因の多くはストレスです。
- 「免疫療法」で有名な、安保徹博士は、「病気というものの、ほとんどの発症ベースをつくっているのは、ストレスにほかなりません」と言われています。
- ストレスのコントロールは、自律神経系である交感神経系と副交感神経系でなされています。
- 人間ががんばっているときは、交感神経系が働きます。
- 人間が休んでいるときは、副交感神経系が働きます。
- 交感神経系は、免疫機能を低下させます。
- 副交感神経系は、免疫機能を強くします。
- 以上の理由で、肉体の側面から見た病気の原因も、実践的には、大きく次の二つに分けることができます。
交感神経系の機能の亢進
- 一つは、交感神経系の過剰反応です。
- 無理をしすぎると、緊張状態が続き、体は休むことができません。
- その結果、つかれ、食欲の減退、睡眠不足などから病気になります。
- ガンの原因は、免疫力の低下です。
- 交感神経系の過剰反応は、免疫力の低下により起こります。
- がんばっている人ほどガンになりやすいという皮肉な事実があります。
- がんばっている人は、糖尿病にもかかりやすくなります。
- ストレスが重なると、糖を分解するインシュリンの分泌が抑制されます。
- また、ストレスが強い時は、甘いものやお酒が欲しくなるものです。
副交感神経系の機能の亢進
- 現代では、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー系の病気が流行っています。
- アレルギー系の病気の原因は、副交感神経系の過剰反応です。
- 身体が、異物から身を守るために、過剰に反応してしまうのです。
- 過剰反応の原因としては、環境の問題と心の問題が考えられます。
① 環境の問題
- 私たちが子供のころには、水俣病や空気汚染による公害が問題になりました。
- 現代でも、残留農薬に対してアレルギーを起こす子供は少なくないと思います。
- 花粉症も環境の問題とも言えます。
② 心の問題
- アトピー性の皮膚炎など、アレルギー症状を起こす子供は、ストレスに弱いという心の問題を抱えています。
- あるいは、ストレスに敏感に反応すると言ってもよいかもしれません。
- 子供が仕事をしなくてはいけないような環境では、アレルギーはあまり見られません。
- 仕事をしているときは、交感神経系が働くので、副交感神経系の機能の亢進は起きないのです。
- 外で遊びまわっているような外交的な子供も、交感神経系の機能が活性化されるので、アレルギーになることは滅多にありません。
霊的な側面から見た病気の原因
- 私たちは、魂修行のために、この世に生まれてきます。
カルマの刈り取り
- 魂修行の一つの側面として、カルマというものがあります。
- たとえば、人を傷つけた人が、今度は傷つけられる側にまわることがあります。
- 自殺をして親を悲しい目に合わせると、今度は、自分が子供のために悲しい思いを経験することがあります。
- 高所恐怖症の人は、「過去世で高いところから落ちた経験がある」と考えられます。
- 病気も、過去のカルマの報いで起きることがあります。
- カルマに興味のある方は、次の書籍を参考にしてください。
使命の実現
- 逆に、使命を実現するために病気になることもあります。
- ヘレン・ケラーが代表的な例です。
- 私たちが愛を与えることができるようになるために、わざわざ不自由な身体で生まれてくる方もいるのです。
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