・1992年～1993年の幸福の科学は仏教路線を歩みました。
・仏教の教えの特徴の一つは中道論です。
・中道の教えは少し難しいところがありますが、これをつかむと本当の幸福に大きく近づくことができます。
・この記事では、中道の教えを「実践論」と「ものの見方」の二つの観点で考えます。
😐 実践的中道論
・中道論の教えは難しいですが、実践的には、中道からはずれた両極端の思いと行いを考えるとやさしくなります。
・『心の挑戦』の第6章「中道思想の実践」では、次のように説かれています。
みなさんが苦しみを感じるときは、どういうときでしょうか。両極端として捉えるときに、外に向かって責め立てているような気持ちと、内側に向かって自らを責め苛んでいる気持ち、この二つが、まず極端として現れてきます。
・かんたんに言うと、「苦しいときは、『人や環境のせいにしている』か、『自己卑下になっているか』のどちらかだ」ということです。
魂の傾向性を修正する
・苦しみの原因を人のせいにするのも、自己卑下の性質も魂の傾向性です。
・魂の傾向性を修正するのに大事なのは、自分の悪い魂の傾向性に気づくことです。
（人や環境を責めている自分や、自己卑下におちいっている自分に気づくことです。）
・そして、中道からはずれている自分に気がついたら、すぐに修正しようとすることです。
・魂の傾向性は一朝一夕には変えられません。
・魂の傾向性を変えるには、何度も何度もこれを繰り返す必要があります。
😉 ものの見方の中道
・もう一つの中道論は「ものの見方の中道」です。
・こちらも難しいですが、これをつかむと永遠の幸福に近づくことができます。
・理路的には、三体円融の思想で整理できます。
・三体円融の思想とは次の三つの考えでできています。
① 空諦
・この世は仮の世で無常だと悟ることです。
・これで執着を去ることができます。
・実践論的には、「すべてのことはささいなことである」と心に言い聞かせるのがよいと思います。
（参考 ⇒seg181223「すべてのことはささいなことである」）
⓶ 仮諦
・この世は仮の世であるが、魂修行の大切な場所であると悟ることです。
・これを悟ることにより、一日一日が貴重な日々、ありがたい日々になります。
③ 中諦
・「空」なるものにもとらわれず、「仮」なるものにもとらわれない「中」なるところに真実の人生があると悟ることです。
・「ものごとに執着もせず、しかして投げやりになるのでもなく、誠実に一日一日を生きていくことに真実の人生の意味がある」ということです。
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