・この記事は、シリーズSSP「『太陽の法』実践講座」の記事です。
・シリーズSSPでは、『太陽の法』の教えの要点と、その実践内容の紹介をします。
・前々回から、第5章の「黄金の時代」の教えを実践的に考えています。
・第5章「黄金の時代」では、いろいろな特徴(価値観)を持った過去の文明が説かれています。
・私たちは、そうしたいろいろな特徴を持つ時代に生まれて、いろいろな個性をかたちづくったり、カルマをつくったりしています。
・それが今回のコロナ危機にも現れています。
・SSP08「『太陽の法』実践講座⑧」で、ミュートラム文明の特徴と、そこから生まれてきた私の個性と文明のカルマを次のように紹介しました。
【ミュートラム文明】
・「特徴」 ⇒ 研究力のある唯物的文明 ・私の得意なこと ⇒ 物事の分析能力はあると思います。
・私の不得意なこと ⇒ 肉体的な感性が発達していません。
(五感の感覚は悪いと思います。)
・文明のつくったカルマ ⇒ 唯物信仰からくる心の力の低下
(これも、今、起きています。)
・今回は、ここからでてきた具体的な今世の魂修行の内容を考えていきます。
🙂 理系人間と魂修行
理系人間の問題点
・今回のテーマは、「理系人間と魂修行」です。
・ミュートラム文明では、分析的な唯物論的な文明が発達しました。
・感性的な能力と理系的な能力の両方を持ち合わせた人間が活躍した時代だと思います。
・唯物論的な文明の最大の欠点は、心の存在がわからないことです。
・心の存在がわからないと、人間を論理や規則で動かそうとして失敗します。
・1990年代の幸福の科学では、職員に理系人間が多く、支部長と婦人部の意見がかみあわず大きな問題になりました。
(職員にはパソコン相手に仕事をすることが得意な人間が多く、そうしたタイプの人間は、頭で考えた真理で信者さんを動かそうとします。)
(婦人部は、自分たちの気持ちを理解しない支部長にいら立ちを覚えます。)
*私の結論を先に言っておきますと、分析的な理系人間も、心重視の文系人間も、結果重視のレプタリアン系人間*も、共通の弱点は、本質論がわからないことです。
(本質論を理解するには、おそらく、深い洞察力か、心の深いところに響くような体験が必要だと思います。)
「文転の秘法」のポイント
・主からは、「理系人間が人間相手の仕事ができるように」と、「文転の秘法」を授かりました。
・私も、本部からは理系人間の代表のように見られていて、特別に、修行をする機会を与えられました。
(後に、志願をして「文転の秘法」の研修講師をするようにもなりました。)
・研修ですので、「文転の秘法」の内容を開示することはできませんので、ここでは、私がつかんだ「文転の秘法」のポイントを紹介したいと思います。
① 人間は、心で動く
・上に述べたように、理系人間は、「人間は論理や規則で動く」と勘違いをしています。
(頭で理解できたことを「わかっていること」と思っています。)
(たとえば、「与える愛が大切です」と頭で考えれば、「与える愛の実践ができる」と思っています。自分は「『与える愛』がわかっている」と思っています。)
(実は、心中心の人間でも、人に説教をするときや、人を批判するときは、頭で理解した真理を使って人を批判していることが多くあります。)
・しかし、現実には、人は論理では動きません。
(身もふたもない言い方をしますと、ほとんどの人は、「自分の利益*」でしか動きません。)
*自分の利益:この場合の「自分の利益」という言葉は非常に大きな意味での「自分の利益」です。
② ものごとの前提は変化する
・理系人間はルールがしっかりしているところ、前提が明確であるところで、物事を考えるのが得意です。
・一方で、場外乱闘をしたり、人間心のように移り変わるものを相手にしたりすることは苦手です。
・しかし、現実の世界は、ルールのなかで戦うことよりも、場外乱闘の方が多くありますので、文系人間の方が出世しやすいのです。
・しかし、しかしです。
・仏の法を理解し、宇宙の次元構造や弁証法的発展を理解すると、宇宙は縁起の理法のもとに動いていることがわかります。
(つまり、文系と理系の考え方を統合できないとほんとうの悟りには至らないと思います。)
③ ものごとの結論には多様性がある
・私たちは、「正しさ」という言葉を〇×のような形で捉えたがりますが、世の中には客観的な「正しさ」というものは存在しません。
・世の中には、さまざまな人がいて、それぞれの価値観を持っています。
・「誰が正しい」ということは言えません。
・「正しさ」があるとすると、人・時・所での「正しさ」しかありません。
・言いかえれば、「正しさ」には多様性と無限のレベルがあります。
(真理的には、「正しさ」は「仏の御心」にありますが、「仏の御心」に至る階梯は無限です。)
④ 矛盾の統合
・矛盾する「正しさ」が対立した時の解決法が弁証法的発展です。
・真理は、一見矛盾したものを統合します。
・現実と理想のギャップは、「努力」により統合できます。
・人と人との対立は、「愛」によって統合できます。
・悪は「許す愛」によって、善導できます。
今回の結論
・発展には、心の本質を理解する文系的能力と、世の中のできごとを分析する理系的能力の両方が必要である。
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