・この記事は「奇跡物語」の参考資料です。
・7月22日より連載する新シリーズ「奇跡物語」をよりよく理解するための周辺知識や真理の知識の紹介を行います。
・「奇跡物語」に関しては、
⇒SEG200601「『奇跡物語』の予告」
⇒MS000「『奇跡物語』と天上界からのインスピレーション」
をご覧ください。
⑦ 正義を実現できない苦しみ
・ピエールは成長するにつれて人格を向上させていきますが、人格を向上させるそれぞれの段階で「正義を実現できない」苦しみを感じています。
・これは、トルストイの「人間としての成長記録」そのものだと思います。
(もっとも「戦争と平和」は、確か、トルストイの30代の時の作品ですから、現象的にいろいろ体験したというよりも、心で体験できるということだと思います。)
・第一段階は、前回お話をした「フリーメーソンに出会うまでの苦しみ」です。
・つまり、「正義を実現したいのだけれと何をしてよいかわからず、結局は、欲望にほんろうされてしまう」という苦しみです。
(多くの若者が持つ「青春の苦しみ」だと思います。)
・第二段階は、「フリーメーソンの真理に出会ってからの苦しみ」です。
・この段階では、「頭では真理をわかっているのだけれど、それを実現しようとしても現実社会ではうまくいかない」という「苦しみ」を味わいます。
・ピエールは、正義の実現のために農奴を解放しようとしたり、貧しさに苦しむ農民のために学校や病院を建てようとしました。
・しかし、地域を預かる支配人がそれを邪魔するだけでなく、農民からの支持さえも得られませんでした。
(当時のロシアの農民には教養がなく、「自立をして自由になる」という幸福の意味がわかりませんでした。)
(これは社会保障の充実を求める現代人と共通したところがあると思います。)
・第三段階は、悟りを得て心の幸福をえたあとの苦しみです。
・これはエピローグに描かれていますが、この苦しみは使命感という言葉に置き換えることができると思います。
・実際に、この「戦争と平和」を書いた後に、「トルストイはこの使命実現に向けて行動を起こした」と考えられます。
(7月13日)
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参考資料の公開予定
・参考資料の公開予定は以下の通りです。
・⇒MSR001「トルストイの『戦争と平和』の主人公ピエールの体験と私の体験」
・⇒MSR002「『戦争と平和』は聖書である」①
・⇒MSR003「『戦争と平和』は聖書である」②
・⇒MSR004「『戦争と平和』は聖書である」③
・⇒MSR005「『戦争と平和』は聖書である」④
・⇒MSR006「フリーメーソンと幸福の科学」①
・⇒MSR006「フリーメーソンと幸福の科学」②
・⇒MSR006「フリーメーソンと幸福の科学」③
・⇒MSR006「フリーメーソンと幸福の科学」④
・⇒MSR006「フリーメーソンと幸福の科学」⑤
・7月6日~7月17日 「ピエールの悟りへの道」①~⑪
・7月18日~7月21日 「『戦争と平和』と『太陽の法』」①~③
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・⇒G107「幸福ガイダンス⑦ 奇跡物語」