A9C06b2 なぜ、ウソがまかりとおる世界ができるのか - だまされる側の魂修行の課題 

・「パワハラ問題とレプタリアンの問題」についての考察を進めます。

 😐 ウソがまかりとおる三つの理由

・スタップ細胞事件が提起した問題の一つ目は、「なぜ、ウソがまかりとおってしまうのか」ということです。
・パワハラが起きているときに、パワハラをしている側は、「あなたのために厳しくしている」とか「組織が勝つために」という言い方をします。
・これは、身近に起きているパワハラ問題だけではなく、現在の中国などの国際問題や政治の問題でも同じです。

・ここで問題にしたいのは、「なぜ、だますのか」ではなく、「なぜ、世間がそのうそにだまされるのか」ということです。

・理由は三つ考えられます。

1 現代人、日本人のだまされやすい性質

・第一の理由は、「現代人、特に日本人は、次の二つの面でだまされやすい性質があります。

① 一見合理的な的に説明に弱い
・たとえば、現代人は数字に弱いのに数字信仰をしている感じがします。
・ウソをつきたい人は、数字で人をだまします。

・マスコミは世論調査と言って、世論を誘導します。
・中国はウソの経済指標を発表して、世界をだまします。
・企業は粉飾決済をして、世間をあざむきます。

② お上(上のもの)の説明や世間の風潮に流される
・日本社会は秩序を重視する社会で、お上の言うことや、世間の言うことは信じないといけないという風潮があるように感じます。
・これは、依存性(独立性のなさ)からきています。
(日本人の依存性は根本的な大きな問題です。)

2 科学的にウソの話を立証するスートーリーを創るのは簡単である

・上の理由と裏腹の関係にありますが、科学的精神を装って使ってウソをつくことは、実はかんたんです。
(要するに、勉強不足だと勉強をしている人間にだまされます。)

・たとえば、多くの方は、「生のデータは真実を語っている」と思っているかもしれませんが、生のデータを利用してウソをつくのはかんたんなのです。

・私が、東大の研究室で助手をしていた時に強く思ったことがあります。
・科学の世界では、まったく同じデータから、まったく逆の二つの仮説を証明する文章をつくることができます。

(難しい議論がきらいな人はここから下の文章は飛ばして読んでください。)

・一つのかんたんな例を紹介しますと、原因と結果を逆にするのです。

<糖尿病と血糖値の関係の例>

・たとえば、糖尿病の人の血糖値を調べたら高い値がでます。
(糖尿病 ⇒ 血糖値が高い)

・この現象から次の五つの違った説明ができるのです。
(頭が混乱する方は、下の説明を読む必要はありませんが、とにかく、同じデータで五つの説明ができるのです。)

① 血糖値が高いから糖尿病になる。
② 糖尿病になると血糖値が高くなる。
(これが真実だと思います。)
③ 血糖値が高くなると、体が血糖値を低くしようとして、その結果、糖尿病になる。
④ 糖尿病になると、体が糖尿病を治そうとして、その結果、血糖値が高くなる。
(この場合は、「血糖値が高くなることが糖尿病を治す」という真実の逆の仮説を導き出すことができます。
⑤ 血糖値と糖尿病は何の関係もない

・「私の長所は逆発想ができること」というお話をしましたが、世の中のことは、とにかくすべて逆発想ができるはずなのです。
参考 ⇒A9A04「30年前に主からいただいたお言葉 - ユートピアの原点」
(そういう意味で、私には、裏宇宙の存在とかは、それほど不思議な話ではありません。)

3 人間は自分が見たいものをみる - 仮説にあったデータを集める

・上の話は、「数字を使ってだまそうと思えばだませる」という話ですが、科学者の場合、もう一つ、悪気がなくても、ウソをついてしまうことがあります。
(わかりやすくするために科学者の例をあげますが、ほかの人も同じです。)

・それは、「自分の仮説(考え)にあったデータ(現象)を集める」ということです。
(正確に表現すると、「自分の仮設(考え)にあったデータ(現象)が見えてくる」のです。)

・これは、だれでも経験していることだと思います。
・人は嫌いな人の欠点はよく見えます。
・好きな人の好いところはよく見えます。

・科学者も同じです。
・自分の説に相性の良いデータはよく目につくのです。
(ついでに霊的覚醒に関わるお話をしておきますと、にせの求道者は真理の勝手な解釈をしています

参考 ⇒A9B04a2「頭をよくするために知っておくべきこと」

・データを集める母集団が大きければ、必ず、そのどこかに、自分の仮設(考え)とあっているデータ(現象)を見つけることができます。
(パワハラ問題で言うと、人を糾弾したければ、「ほこりを探せばよい」ということです。マスコミが著名人を引きずり下ろしたいときに使っている手です。悪事を引き出すことは必ずといってよいほどできると思います。)

・どんなに真実を書いた論文でも、難癖をつけることは可能です。
・ウソをついていても、「正しい」と証明することは可能です。

・というわけで、現代科学が発達した社会だからこそ、科学的精神を装って使ってウソをつくのはかんたんなことなのです。

(スタップ細胞事件では、これが小保方さん側に起きたか、理研のトップの人々や某ノーベル賞受賞者の側に起きたかということになります。
・いずれにしても、途中までは、無意識に自分の見たいものを見て、事件になってからは「それが間違ったものの見方だ」と気づき、「弁明のために意識的にウソをつく」ようになるというのが真相ではないでしょうか。

 😉 現実を見て、真実を見抜ける人間はほとんどいない

・今回の記事で、私がいいたかったことは、「客観的にものごとを見て真実を見抜ける人間はほとんどない」ということです。
(「正見」は難しいという話です。)

・それでは、どうすればよいのでしょうか
・方法は、大きく三つあると思います。

① よく勉強をして洞察力を身につける
(その前提として、「無知の知」が必要です。)
② 客観的事実を発信している人の個性を見抜く
(「信頼に足るひとであるかどうか」ということです。)
③ 洞察力のある人の言うことを信じる
(あるいは、「主を信じて、法の自分勝手な解釈を戒める」という方がよいかもしれません。)

・本サイトで提唱している、「霊的認識力の向上」は、真実を見抜く目を育てることにつながると思います。

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