・前回、映画の学びの話をしました。そこで、真理の学び方についても紹介しましたが、その話の続きです。
1 前回の要点 - 真理の勝手な解釈
・学びに関する前回の要点は、「指導局系の人間は真理の勝手な解釈を恐れて解説ができなくなる。一方、現場の人間は勝手な解釈をして法を曲げる」ということです。
2 真理の勝手な解釈をする理由
・私たちが真理の勝手な解釈をしてしまうのは、「主のお言葉を人間が受け取ったときに、その時点で自分たちの解釈が入っている」からです。自分たちの解釈は部分的には正しいのですが、普遍の真理ではありません。
3 真理の勝手な解釈の例
・例を二つ上げます。
・一つ目は、日常よく見かける例です。「与える愛」という言葉の解釈の話です。
・私たちが実践しているつもりの「与える愛」は、実は「奪う愛」なのです。(参考『信仰のすすめ』p209、8行目)
・わかりやすい例をあげれば、活動をしていてお互いに批判の心がでてきたときには、両方に「奪う愛」の心があります。しかし、自分は「与える愛の心で相手の間違えを正そうとしている」と思っています。(でもお互いにそう思っているのです。)
・二つ目は、わかりやすくするための極端な例として悪魔の存在を考えます。
・私たちにとって悪魔に憑依された人は悪人です。しかし、主にとってはかわいい自分の子供の一人です。(人を憎まず罪を憎めです。)
・あるいは救世主が目覚めるための試練として悪魔との戦いがあります。八次元以下の真理では悪魔は絶対の悪人(悪霊?)ですが、九次元以上の法則から言えば、悪魔との戦いは救世主が目覚めるための必要条件のように見えます。この点に関しては、『十字架の女③余話』で「悪には民草が知らない方がよい教えもある」と説かれています。)
・要するに、主の御心のなかには普遍の悪なるものはないのです。あるのは善悪の価値基準です。
・言いかえれば、悪は人・時・所によって現れるものであり、対機説法によってのみ成り立つものなのです。しかし、私たちは世の中に絶対の悪があるような勘違いをしています。
・自分が正しいと思うことを普遍の真理だと思うと、自己満足の裏の道に通じます。(上の例で言いますと、「七次元レベルの人までは、悪魔を悪と思ってもかまいませんが、救世主になろうとしている人間が悪魔を悪と思えば、裏の世界に行く」ということになると思います。)
4 主の御心はどこにあるか
・それでは、自分勝手な解釈をしないように真理を学ぶにはどうすればよいのでしょうか。基本は主の御心がどこにあるかを知ることです。ここで、前回お話をした真理の学びの段階論がでてきます。
① 初級レベル
・初級レベルでは真理を学んで、素直に自分が思うように実践すればOKです。
(「智慧の言葉・仏陀の悟り」の教えにしたがうことです。「自分が実践している愛がほんとうは奪う愛ではないか」などと悩む必要はありません。)
② 中級レベル
・中級レベルでは、主の教えは「正解」を教えてくれるものではないことを知ることです。(多くの人はここを勘違いしています。)
・主の教えは、正解ではなく、「自分で考えるためのヒント=公案」なのです。そして、実践して失敗したら反省をすることなのです。(どちらかというとこの反省を中心とする四正道の習慣化が中級の目的です。)
・自分が実践している愛は「奪う愛ではないか」と悩むことが「主の御心にかなった心の持ち方=正しき心の探究」です。
(「目覚めの言葉・次第説法」のレベルです。)
・主の教えを暗記して、自分が正解を知っていると思ったら裏への道に入っています。(ということで、ほとんどの弟子はしょっちゅう裏への道に入っています。)
③ 上級レベル
・上級レベルで求められていることは、自分が真理を理解してないこと知り、真理の探究のための精進をすることです。これが、ソクラテスの言う「無知の知」です。
・自分が「与える愛」のつもりで実践していることは「奪う愛」であると知ることが正解です。
・ここで、初めてプロ(菩薩)への道が開かれます。四正道の習慣化の完成と言ってもよいと思いますし、四正道の循環による発展と言ってもよいと思いますし、人生が一つの公案であるという見方もあると思います。
・初級レベルの「わからない」と「上級レベル」のわからないは意味が正反対になります
(「仏説・八正道」が智慧の習慣化に向かうレベルです。)
(6月27日)
⇒MSO250625 映画「ドラゴン・ハート」からの学びと真理の学び方
⇒MSO250627 映画「ドラゴン・ハート」からの学びと真理の学び方②
⇒MSO250630 映画「ドラゴン・ハート」からの学びと真理の学び方③
⇒MSO250701 映画「ドラゴン・ハート」からの学びと真理の学び方④
⇒MSO250702 映画「ドラゴン・ハート」からの学びと真理の学び方⑤
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「奇跡物語」
第一篇 『鋼鉄の法』篇(火と水の試練)
[宇宙戦争編]:コロナパンデミックが起き、米中戦争が始まる。
[心の法則編]:天上界からのインスピレーションを受けたサトルは絶対幸福の境地をかいま見るようになる。
[投資編]:経済崩壊のなかで、株価の下落を見込んだサトルに対し、実際の市場はバブルを形成し、サトルの投資成績はマイナスに終わった。
さとるの受けているどのインスピレーションが「高次元の世界から来ているのか」、「表の世界から来ているのか」、「裏の世界から来ているのか」、はたまた「闇の世界の影響もうけているのか」、そして「ほんとうに人類の救済ができるのか」、その結果は第二篇以降で次第に明らかになってくる(と思われる)。
第二篇 『秘密の法』篇(宇宙戦争の真実)
ユートピア建設に向けて、「絶対幸福の境地」と「1億円の資金作り」を目指すサトルは、「心のなかの宇宙戦争」を経験し、『秘密の法』に説かれている教えを実践して、自分の「常識」を変え、世界を、より美しく、喜びに満ちたものにすることができた。そして、自分の人生の目的と人生計画を確信した。
「奇跡物語」第二篇はその実践記である。
第三篇 『エロ―ヒムの降臨』篇(新しい経済学の創造)
ハルマゲドンの危機は、徐々に一人ひとりの生活にまで迫ってくるようになった。バブルの大崩壊、世界的な食糧危機、戦争の危機、金融崩壊は避けられないものとなった。そして、日本においては国家の財政破綻も間近に迫っている。
そんななかで、さとるたちは新しい経済学を打ち立て、善人がサバイバルをして新しい文明をつくる道を探る。
第四篇 『太陽の法』篇(太陽が昇る時)
ロシアのウクライナ侵攻が始まり、世界経済は記録的なインフレとなりバブルは崩壊をはじめ、スタグフレーションの道を歩み始めた。
さとるたちは、「たとえ空に雲海がひろがっても、その上に太陽が輝いていること」を世界の人々に知らしめる。
公開済みの記事をご覧になりたい方は、
⇒GMS02「『奇跡物語』第一篇 記事一覧」
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⇒GMS04「『奇跡物語』外篇記事一覧」
⇒GMS05「『奇跡物語』第二篇記事一覧」
⇒GMS06「『奇跡物語』第三篇記事一覧」
⇒GMS07「『奇跡物語』第四篇記事一覧」
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⇒GMS10「『奇跡物語』外篇「伝道論』一覧」