・この記事は、シリーズB「心の戦いの歴史」の記事です。
・前の記事（⇒H1993「信仰心で劣等感を克服する方法」）では、「劣等感」のお話をしました。
・人生における心の戦いの中心は「劣等感との戦い」と「慢心との戦い」です。
・今回は、「慢心との戦い」についてのお話をしたいと思います。
・ただし、この戦いは、私のなかでもまだ決着がついていません。
・私は、基本的には、怠け者です。
（「努力の習慣化」のお話をしていますが、それぐらいしか守れていません。）
・自分に甘い人間です。
（「天才はチャレンジが好きだ」という話をしていますが、楽な方選んでいることはよくあります。）
・自分の頭の悪さも半分くらいしか自覚できていないと思います。
・ということで、今回は、ともに修行の道を考えていきたいと思っています。
🙂 主の教え
・人間は自分のことはわかりませんが、人のことはよくわかります。
・まわりを見回してみると、あっちもこっちも慢心している人間だらけです。
・幸福の科学が発足した当初も、ほとんどの人間が慢心していたと思います。
（「霊的能力がある」と思っている人、「目覚めが早かった」と思っている人、「試験の点数がよい人」など様々でしたが）
・そこで、主は、1990年の月刊誌で次のような教えを説かれました。
私はここで、（反省より）もう少し単純な教えを再確認しておきたいのです。それは「足ることを知る」という教えです。幸福の科学の会員にとって、これはごく当然の教えでしょう。聞いたことや読んだことがあり、すでに分かったような気持ちになっているでしょう。しかし、充分に実践できていないはずです。なぜなら、水とは違って、人間の心には意志があるからです。
意志というものは、常に統御し、訓練して、仏の方向を向いているようにしておかないと、とんでもない方向を向いて、自分自身を間違わせてしまいます。その最大のものは「自分が」「自分が」と思いあがる心です。
・人間というのは、自分では、気がつかないうちに「自分が」「自分が」と思いあがっているものなのです。
（だれも指摘してくれませんし、指摘されれば、ほとんどの人は反発してしまうと思います。）
・修行をしていない人間は100％自己中です。
・自己中の人間は、与えられて当然と思っています。
・ふつうは慢心しています。
・漫然とすごしていたのでは、自分の慢心に気がつくことはないと思います。
・慢心に気がつかないとどこかで失敗をします。
😥 仏弟子の転落の原因
・失敗をして反省ができた人間は救われます。
・しかし、多くの人間は、失敗しても反省ができません。
・私の場合、大伝道が始まった1991年がまさしく、そんな時でした。
（多くの仲間も同じでした。）
・そして、主は、「天使の条件」のご法話で、次のように説かれました。
人間は数十年の人生を生きてくると地位や収入、評判などによって、自己確認をするようになってきます。ところが、名刺に書いてある会社名や役職名が、しだいに自分そのものになってくる場合があります。
この数十年、私はいろいろな人を見てきましたが、途中で転落していく人は、ほとんどがプライドのところに原因がありました。単純なこの一点で転落しています。柔軟な心があれば、そうはならないのに、柔軟な心をもち続けることができないのです。
・このご法話が説かれたのは、大伝道が始まった年の1991年の五月研修（リーダー研修）のときです。
・私が（そしてほとんどすべての参加者が）成果が出ないのにそれをごまかしていたときで、プライドが保てなくなっていた時でした。
・そして、実際に、そのあと私はプライドで苦しみましたし、多くの弟子が間違ったプライドから転落していく姿を見てきました。
成功に執着している人間
・前の記事で、中道からはずれる弟子の姿を紹介しました。
・教学に執着する人、仕事能力に執着する人、霊能力に執着する人。
・スタップ細胞の事件の記事では、ノーベル賞をとるような学者の慢心の気持ちを紹介しました。
・「ほとんどの成功者は、成功に執着している」と思います。
・（成功に執着していなければ、いきながらの菩薩か、成功したことがないかのどちらかだと思います。）
・慢心している人間は、決して悪い人なのではなく、ふつうの人間なのです。
・ただし、問題は、「ふつうの人間がリーダーになると、それ自体が悪になる」ということです。
・その意味で、慢心は、だれにでもあるけれど、仏弟子にとって、もっとも恐ろしい傾向性の一つだということです。
・ということで、今日の結論は、「慢心との戦いは一生ついてまわる」ということです。
（参考 ⇒S001「神様が人類に与えられた三つの課題」）
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