「奇跡物語」
第四篇 『太陽の法』篇(太陽が昇る時)
ロシアのウクライナ侵攻が始まり、世界経済は記録的なインフレとなりバブルは崩壊をはじめ、スタグフレーションの道を歩み始めた。
サトルたちは、「たとえ空に雲海がひろがっても、その上に太陽が輝いていること」を世界の人々に知らしめるための準備を進める。
(以下本編 2 智慧の実現 - 縁起の理法を見抜く)
[国民を動かす力]
(以下は、サトルの5月22日の親しい人へのメールです。)
みなさまへ(5月22日)[トルストイが教えてくれる歴史的事件の正しい見方②]
・「戦争と平和」のエピローグで、トルストイは、次のように言っています。
いかなる力が国民を動かしいているのか?
個々の伝記者や各国民の歴史的記述者は、この力を英雄君主の属性と解釈している。彼らの記述によると、すべての事件はナポレオン、アレクサンドル、もしくは全体としてかれらの取り扱う人物の意志のみによって生ずるのである。・・・がしかし、それは各々の事件について歴史家が一人しかいないあいだだけ満足の言える答えとなる。国籍と見解を異にするさまざまな歴史家が同一の事件を描写し始めるやいなや、彼らの与える答えはただちにいっさいの意味を失ってしまう。なぜならば、この力は一人ひとりの歴史家によって種々様々に、いな、多くの場合、全く正反対に解釈されるからである。ある歴史家が断言するところによると、事件はナポレオンの権力によって引き起こされたものだということになる。第二の歴史家の説によると、アレクサンドルの権力が原因であり、さらに、第三の歴史家は、この両者以外の人物の権力に帰している。
・要するに、「人々は歴史的事件は誰かの意志で起きたと考えたがるがこれは間違えである」ということです。さらに。トルストイは次のように言っています。
機関車がやってくる。そこで、どうしてあれが動くのだろう?という問いが発せられる。一人の百姓は、悪魔が動かしているのだという。いま一人は、機関車が走るのは、車輪が動くからだという。第三のものは、風にたなびく煙の中に運動の原因が含まれている、とこう断言する。・・・
機関車の運動を説明しうる唯一の概念は、外面上の運動に等しい力の概念である。
国民の運動を説明しうる唯一の概念は、国民運動全体の力の概念である。・・・
歴史が個々の人物、‐たとえばシーザーでも、アレクサンドルでも、またはルターでもかまわない、-個々の人物を取り扱って、事件に関するすべての人々、一つの例外もなくすべての人々を取り扱わない限り、一つの目的に向かって人間を動かす力という観念なしに、人類の運動を描写することは断じて不可能になる。
2022年12月10日記:今回のエル・カンターレ祭のご法話で、主は、「主の壮大な世界計画と現実の弟子と民衆の動きの話」をされたと思われます。『地獄の法』では、トルストイの態度を「へっぴり腰」と描かれています。トルストイの話、エル・カンターレ祭のご法話、『地獄の法』を合わせ読むと、歴史の真実、未来の姿が見えてくると思います。これから徐々にそれを書いていきたいと思います。(それを書くには私自身にももう少し勉強時間が必要です。)
(次回に続く)
(12月10日)
「奇跡物語」第四篇 第4章 2 智慧の実現 - 縁起の理法を見抜く
⇒[智慧の実現 - 縁起の理法を見抜く]
⇒[今、何が起きているか ー 現実の世界で起きていることと『十字架の女②』を読み解く]
⇒[世界同時不況の始まり]
⇒[乱高下する株価]
⇒[株価の乱高下の理由 ー 借金に借金を重ねている世界]
⇒[緊迫する世界情勢]
⇒[トルストイが教えてくれる歴史的事件の正しい見方]
⇒[国民を動かす力]
⇒[トルストイの結論]
⇒[私たちの知るべきこと]
⇒[『メシアの法』を改めて学ぶ]
⇒[弟子が持っている危険な思想]
⇒[因果が逆になっている主と弟子の考え]
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「奇跡物語」
第一篇 『鋼鉄の法』篇(火と水の試練)
[宇宙戦争編]:コロナパンデミックが起き、米中戦争が始まる。
[心の法則編]:天上界からのインスピレーションを受けたサトルは絶対幸福の境地をかいま見るようになる。
[投資編]:経済崩壊のなかで、株価の下落を見込んだサトルに対し、実際の市場はバブルを形成し、サトルの投資成績はマイナスに終わった。
サトルの受けているどのインスピレーションが「高次元の世界から来ているのか」、「表の世界から来ているのか」、「裏の世界から来ているのか」、はたまた「闇の世界の影響もうけているのか」、そして「ほんとうに人類の救済ができるのか」、その結果は第2篇以降で次第に明らかになってくる(と思われる)。
第二篇 『秘密の法』篇(宇宙戦争の真実)
ユートピア建設に向けて、「絶対幸福の境地」と「1億円の資金作り」を目指すサトルは、「心のなかの宇宙戦争」を経験し、『秘密の法』に説かれている教えを実践して、自分の「常識」を変え、世界を、より美しく、喜びに満ちたものにすることができた。そして、自分の人生の目的と人生計画を確信した。
「奇跡物語」第二篇はその実践記である。
第三篇 『エロ―ヒムの降臨』篇(新しい経済学の創造)
ハルマゲドンの危機は、徐々に一人ひとりの生活にまで迫ってくるようになった。バブルの大崩壊、世界的な食糧危機、戦争の危機、金融崩壊は避けられないものとなった。そして、日本においては国家の財政破綻も間近に迫っている。
そんななかで、さとるたちは新しい経済学を打ち立て、善人がサバイバルをして新しい文明をつくる道を探る。
公開済みの記事をご覧になりたい方は、
⇒GMS02「『奇跡物語』第一篇 記事一覧」
⇒GMS03「『奇跡物語』参考資料一覧」
⇒GMS04「『奇跡物語』外篇記事一覧」
⇒GMS05「『奇跡物語』第二篇記事一覧」
⇒GMS06「『奇跡物語』第三篇記事一覧」
⇒GMS07「『奇跡物語』第四篇記事一覧」
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